Preference Mover Manual



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概要


 このマニュアルでは MacAccountCall の機能の一つである、初期設定フォルダ(Preferences Folder)のすり替え機能(Preference Mover)の解説を示します。
 この機能は、アプリケーションが初期設定フォルダを探す時、必ず Mac がプライベートボリュームの予め設定されたフォルダ(Resource Reference の 'STR ' リソースの項を参照)を答えるようにする機能です。


[ Preference Mover の動作概念 ]


 アプリケーションは、初期設定ファイルを作成、読み込みを行う時、MacOS に対して、初期設定フォルダがどこにあるかを問い合わせます。この時、そこに MacAccountCall の Preference Mover ルーチン(以下、単に PrefMover)が間に割込み、本来のシステムフォルダ配下の初期設定フォルダではなく、プライベートボリューム上の特定のフォルダを初期設定フォルダとして答えることでこの機能は実現しています。

 以下に、その概念図を示します。

 'MoAp' リソースに登録されているアプリケーションからの要求に対しては、PrefMover は各ユーザのプライベートボリューム上の Preferences フォルダが目的のフォルダであると解答します。



 それに対し、未登録のアプリケーションからの要求に対しては、MacOS の本来の Preferences フォルダを目的のフォルダとして解答します。




[ アプリケーションの登録について ]


 PrefMover は、MacAccountCall 本体と、各ユーザのプライベートボリューム上の、移動先となる Preferences Folder 内の「MacAccoutCall.Pref」ファイル(ファイル名は MacAccountCall ファイル中の 'STR ' ID : 2003 で変更可能)の2つのファイルから 'MoAp' リソースを読み込みます。

 MacAccountCall 本体に登録されているアプリケーションは、MacACApplResister ではイタリック体で表示され、一般ユーザでは削除出来ないアイテムとして登録されます。

 読み込む順番は MacAccountCall 本体の方が早く、MacAccoutCall.Pref ファイルはその次になります。その時、もしもMacAccountCall 本体の方と、MacAccoutCall.Pref ファイルで同じアプリケーションが登録されていた場合、MacAccountCall 本体の方が優先され、同じく MacACApplResister では削除出来ないアイテムとして登録されます。

 登録するアプリケーションのタイプは、プロセスのタイプとして取得することが出来れば必ずしも 'APPL' である必要はありません。例えばデーモンとして起動される 'appe' や、セレクタ等の DeskAccessory で用いられる 'dfil' 等も登録可能です。
 Finder 等も登録することが出来ますが、ネットワークへのトラフィック等をよく考えた上で登録して下さい。

 MacAccountCall 本体の方の 'MoAp' リソースには、Type : APPL 、Creator : FTCS が予め登録されています。これは、MacACApplResister 自身が、初期設定ファイルの読み込み先を各ユーザの Preferences Folder から読み込むようにするためです。従って、この項目は削除しないで下さい(但し、ユーザに変更を許さず、MacACApplResister を用いないサイトでは削除しても構いません)。

 アプリケーション(File Type、Creator の組み)は、MacAccountCall と、MacAccoutCall.Pref ファイルの 'MoAp' リソースの合計で、最大で20までの登録することが出来ます。従って、MacAccountCall の方で20全部を登録してしまうと、一般ユーザが1つも登録することが出来なくなってしまいますので注意して下さい。WWW ブラウザなどを除き、多くの場合、何を登録し、何を登録しないかは一般ユーザに委ねられるべきであると考えています。
 なお、これでは少ないとお考えの方はご一報下さい。御要望の数だけ登録することの出来る MacAccountCall をお届けいたします。


[ MacACApplRegister について ]


 MacACApplRegister は、ユーザが個人的に「この初期設定ファイルは自分のプライベートボリュームに保存したい」というアプリケーションの登録、削除を行うアプリケーションです。
 MacACApplResister が書き込めるデータファイルは、各ユーザのプライベートボリューム上の Preferences Folder の中の MacAccoutCall.Pref ファイルだけです。
 従って、MacAccountCall 本体へのアプリケーションの登録は、ResEdit 等のリソースエディターで登録して下さい。

 MacACApplResister で登録することの出来るアプリケーションは、ファイルタイプが 'APPL' のものだけです。それ以外のプログラムは登録することは出来ません。この制限に特に根拠はありませんので、要望が多ければ今後 'dfil' や 'appe' も登録することが出来るようにしても良いか、とも考えています。

 また、MacACApplResister は、ユーザが気軽に起動出来るようにしてあることが望ましいと考えられるので、AppleMenu 内、或はデスクトップに置いておいてください。

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